資金繰り表のすすめ

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    新型コロナウイルスの影響で、宿泊業や飲食業の方々を筆頭に、大変な状況を迎えている方も少なくないと思います。
    私自身も事業者の一人として、少なからず影響は受けています。

    先週、私がビジネスサポートセンター長を務めている飛騨市役所商工課の職員さんから、今回の新型コロナウイルスで影響を受けている市内事業者さんへのサポートとしてどんなことが望ましいか相談をいただきました。

    その時、返答した内容の一部を下記に載せてました。当たり前すぎる話かもしれませんが、どなたかの参考になれば幸いです。
    (言い回しなどは、今回の投稿のために少し修正しています)

    ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    私自身が、経営コンサルタントの一人として、これからの経営に不安を抱えている事業者の方にまずやってほしいと思っていることは、「資金繰り表」を作ることです。

    小規模事業者で「資金繰り表」を作っている割合は、「10%くらい」ではないかと言われています。「資金繰り表」を持ってない事業者さんが、金融機関からお金を借りても、その金額でいつまで持つのかが把握できないままになってしまいます。

    その結果、お金は借りたものの、不安が尽きないという結果になってしまうのではないかと思います。

    私としては、次のステップをお勧めします。

    1.資金繰り表から、今の売上状況でどこまで資金が持つ確認してもらう。
    (資金繰り表がなければ作ることから始める)

    2.そのうえで融資が必要な方には、いくら借入れるか金額を確定させる。

    3.現状できることで、及び、ウイルスの流行が終わった時に向けて何をするかを考える。

    4.こうしたことを「事業計画書」として文章にまとめて、金融機関と交渉する。

    こうした相談は、全国の商工会や商工会議所をはじめ、様々な中小企業支援機関でもい手伝ってくれることと思います。

    私は普段講師をしている「経営セミナー」や「創業セミナー」でも、「資金繰り表の作り方」を教えることが多いのですが、その時の資料をもとに、今回の新型コロナウイルスの影響で起こり得る資金繰りの流れをExcelで作ってみました。
    (ここでは見やすいように画像データを載せています)

    基本的には、個人事業の青色申告決算書の「損益計算書」の内容をイメージしています。

    数字は分かりやすいように簡単にしていますし、特にモデルの業種、事業者があるわけではありません。

    収入は減っても支出は変わらないなど、少し大げさにしているところがありますが、事業者さんに自分事としてイメージしてほしいと思い作成しています。

    1.記載例(1枚目)
    前期から繰越額が「10,000円」あり、 毎月、同じ売上があり、毎月同じ、経費、借入金返済、生活費が出ていくのであれば、こういった流れで推移します。

    単月で500円収入のが上回っているので、減価償却資産など大きな出費がなければ、毎年6,000円内部留保があります。

    2.コロナ影響パターン1(2枚目)
    前期から繰越額が「10,000円」あり、今年2月〜7月までコロナウイルスの影響で売上が減少した場合で、毎月同じ、経費、借入金返済、生活費が出ていくのであれば、こういった流れで推移します。

    毎月の繰越金額が減っていきますが、前期からの繰り越しが10,000円あったおかげで、年度末には元に戻ります。


    3.コロナ影響パターン2(3枚目)
    前期から繰越額が「1,000円」しかなく、今年2月〜7月までコロナウイルスの影響で売上が減少した場合で、
    毎月同じ、経費、借入金返済、生活費が出ていくのであれば、こういった流れで推移します。4月以降は資金不足になります。

    もちろん売上アップの取り組みも、経費削減の取り組みなど何か対応策は取らないといけませんが、まずは3月中に当面の経営を維持するための資金を確保する必要があります。

    この状況で推移するのが確かであれば、単純には1,500円必要になります。

    各事業所の体力として、いくら繰越金があったかで、持ちこたえられるか、そうでないかが異なります。

    4.記入シート(4枚目) こういう状況を自分の事業で考えていただき、現状の資金繰りを把握するための必要項目を洗い出し、現在の状況(1〜3月)と今後の予想を書き入れてもらい、今後の見通しを立ててもらうというのが出発点だと思います。

    今回の新型コロナウイルスの影響で、資金繰りに不安や心配を抱えている方には、金融機関でお金を借りる前にこういった現状把握をしてほしい思っていますし、中小企業支援機関の方には、借りる前に、ここを一緒に考えてあげてほしいと思います。

    「資金繰り表」は、把握する項目や数字の拾い方さえ分かれば、家計簿や小遣い帳と一緒で、足し算(?)と引き算(?)しか出てこないので、多くの方にとって難しくないと思います。

    参考に私が作成した「資金繰り表(Excel)」のデータは添付しましたが、実際にはフリーでダウンロードできるソフトもいっぱい出ていますし、各事業者さんの実態に合わせて、把握しやすいように加工していただければと思います。

    ●資金繰り表案(下記URLよりダウンロードしてください)
    https://xfs.jp/vBCke










    おっぱいプレートください!

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      先日、飛騨市に行った時に食べたランチは、「おっぱいプレート」。 いろんな意味で心躍るネーミングです(*^^*)

      このランチを提供しているのが、飛騨市古川町にある「家族が集うお店 喫茶あん」さんです。

      このお店のことは、以前にも何度か紹介したことがありますが、前回は、赤ちゃん向けの離乳食「おちゃんちさんプレート」を提供、販売していることで紹介しました。

      今回のターゲットは、赤ちゃんではなく、授乳中のママたち。
      よいお乳が出るように、前回もタッグを組んだ助産師さん長田直子さん監修のもと、作られたメニューが「鶏胸ジャージャープレート(通称:おっぱいプレート)」です。

      このお店の店長、大久保朋美さんから、新しい企画があることは聞いていたのですが、こんな魅力的なメニューを考えていたとは、驚きましたが、何より目の付け所に感動しました。

      私はお乳が出す予定はありませんが、これはお願いしてでも食べてみたい!と思い、先週お店に伺いました。

      たまたま新聞社の取材があったとのことで、監修役で助産師の長田さんもいらっしゃり、開発秘話も含め、いろいろ話してくださいました。
      お二人とも私のセミナーの受講者さんなんです^ ^

      これねえ、お乳とか関係なく、ほんとに美味しかったです! 最初に鶏むね肉を口に含んだ瞬間からそう思いました。

      店長の大久保さんが長田さんにアドバイスをもらいながら考えて作ったそうですが、彼女のカフェで提供する食べ物、料理に対する探究心と技術はほんとに素晴らしいです。

      大久保さんにも感想を伝えましたが、単に身体にいい、母乳にいいとかだけじゃなく、オシャレでボリュームもあって、ママたちの気持ちや心が元気になる!そんな新メニューでした。

      ビールジョッキの中身は、特別な白湯です。2年間、ビールが飲めないママさんたちもテンションが上がりそうです。

      チラシにも書かれてますが、タンパク質が豊富で、筋トレ中の方にもよいそうですよ!

      誰かのアイデアや行動は、他の誰かを幸せにしますね。

      この店の定番「鉄板イタスパ」も大好きですが、新たに飛騨市のランチの楽しみが増えました。 

      皆さんも飛騨市の喫茶あんにお出掛けの際は、男女関係なく、笑顔で元気に「おっぱいプレートください」とご注文ください(^○^)

      ●家族が集う喫茶店 あん(水曜定休)
      飛騨市古川町下気多68-7
      電話番号:?0577-70-8238?
      http://an-hida.com/


      ●関連記事
      https://www.gifu-np.co.jp/news/20200315/20200315-223800.html










      太郎坊宮を守る太郎坊

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        昨日から仕事で東近江市に来ていたのですが、今日、午後から岐阜県内である予定だった相談の仕事が急遽キャンセルになったため、少し時間が空くことになりました。

        そこで前から行ってみたいと思っていた「太郎坊宮(太郎坊・阿賀神社)」に行ってきました。 聖徳太子ゆかりの1400年の歴史がある神社です。

        近江八幡駅から近江鉄道に乗ると「太郎坊宮前」という駅があるので、ずっと気になっていますが、なかなか日中来ることが出来ないでいました。

        今回は車で来ていたので、麓の駐車場まで行けたのですが、ここからの742段の石段がおっさんにはきつかったあ。 今日は暖かい日だったこともあり、汗だくでした^^;

        石段は確かに大変なんですが、ここの眺望は本当に素晴らしいですよ! 皆さんにもぜひ観ていただきたい景色でした。
        (車なら石段をあまり使わなくていい駐車場もあります)

        太郎坊宮の神様は、「天尊瓊瓊杵尊(テンソンニニギノミコト)」という天照皇大神の第一皇子神様で、「勝利の神様」だそうです。 その神様を守っているのが、「太郎坊」という天狗なんだそうです。 町のキャラクターの「かぁくろう」も天狗っぽいかな。

        今はなかなか旅行に出掛けるといったムードではないですが、落ち着いたらぜひ「東近江市」にお出かけくださいませ。 「近江八幡市」と隣町でもあるので、一緒にいろいろ観て周れると思います。近江牛とか美味しい食べ物もありますしね。

        聖徳太子は、「国家の安泰と万人の幸福を祈願した」と記されていました。
        私も時節柄、太子様にあやかって祈願させていただきました^ ^

        そして、この町で出会った皆様の幸福も祈念して。 ありがとうございました。










        失敗した経験を持って戻ってこい!

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          先日、私が各務原商工会議所に勤務していた時にお世話になった星野鉄夫元会頭(岐阜車体工業顧問)がお亡くなりになられました。
          出張していたので知らなかったのですが、帰ってきて新聞を見て知りました。

          最後にお会いしたのは、10年くらい前だったかな。独立した後でしたが、当時通っていた市内のスポーツクラブでトレーニングしていた時に、「俺も少し身体を鍛えようかと思って。社員からここが評判がいいって聞いたから、見学に来たんだ。お前、運動なんてしなくても良さそうなのに」って話した覚えがあります。

          星野さんが会頭でなかったら、私が独立開業するのはもっと遅かったかもしれませんし、タイミングを逃せば開業自体していなかったかもしれません。

          話が長くなるので、端折ってお話しますが、私が退職を申し出た際、当時の上席の方々からは、「送り出してあげよう」という意見と、「まだ早いだろう、もう少し貢献してもらってから」という意見があったそうです。 私も後で聞いた話でしたが、二分する意見があって当然だと思います。

          そんな中、最後に決断してくだったのが星野会頭で、
          「うちの組織は、挑戦する人を応援する組織であろう。それは事業者さんに対しても、職員に対しても同じ」と言って、送り出していただけることになりました。

          そのことを職員全員が集まる会合の場所でお話ししてくれました。

          その会合が終わった後、会頭にお礼が言いたくて、エレベーターで帰られた会頭を階段で追いかけてビルの1階まで降りたら、ちょうど迎えの車に乗られるところでした。

          お礼を伝えると、私の肩を叩いて、「そういうことだ!やれるだけやってダメだったら、失敗した経験を持って戻ってこい!」って言ってくれました。

          「戻ってこれるわけないじゃないですか」とは思いましたが、本当に本当に有難いお言葉でした。
          2008年3月のその光景を、12年経った今でもよく思い出します。

          開業してから、誰かにお礼や感謝をされると、送り出してくれた人たちのことを思い浮かべます。
          星野会頭、各務原商工会議所職員のみんな、当時お世話になっていた専門家の先生たちなど、そんな方々のおかげで、今、誰かに喜んでもらえるようになったんだなあって思っています。

          2006年秋に、私が中小企業大学校東京校の「中小企業診断士養成課程(6ヶ月半)」に行く時に、会社に挨拶に伺った際には、
          「世の中すべて「仮説−検証−修正」の繰り返しだ。そのことを身を持って体験してこい」って話されていました。
          当時は、「製造業の話?」くらいにしか受け止めていませんでしたが、今、この年齢になって、尊い教えだったことに気づかされます。

          また、せっかく半年以上も東京にいるんだから、勉強ばかりじゃなくて、「東京にしかないものを見て周り経験してこい」とも言っておられ、毎月、レポートを送ってこいとも言われました。
          最初は冗談かと思ったのですが、その後、秘書の方から、会頭の個人メールアドレスを伝えられて、本気なんだと諦めました。

          面倒くさいなあと思いながらも、時間を見つけて立ち寄ったところをレポートにして報告してました。
          一番喜ばれたのは、町田市にある旧白洲次郎邸「武相荘」を行った時のことでした。会頭が白洲次郎さんをお好きだったと思うのですが、無事卒業した時より喜んでおられました。

          養成課程を終えて、帰ってきた時に「半年間、耐え抜いて無事資格は取れましたが、自分が成長出来たかどうか正直分かりません」と話すと、
          「そんなもんすぐに分かるかあ!心配せんでも、その内、自分が成長していることに気づけるわ!」って話してくれました。
          事実、しばらくして以前との違いに気づけることが出来るようになりました。

          私のような立場の職員であったものでも、思い出は尽きません。

          一つ心残りがあるとすれば、一度も叱られることがなかったこと。私の上司や先輩は、叱られることもあったようでした。私がまだたいした仕事を任されていなかったからでしょうが、星野会頭に直接怒ってもらえるような経験をしてみたかったです。

          星野会頭は私の父と同じ昭和11年生まれ。初めてお会いしたのは、商工会議所に入所した23歳の時。当時総務委員会の委員長さんでしたが、事務局を担当していて、「父と違って、なんてダンディーでカッコいいんだ!それでいて私みたいな入りたての職員の意見も聞いてくれて優しい」と思った覚えがあります。

          当時の星野会頭が55歳くらいだったと思うので、今の私とそんなに変わらないですね。私が見た55歳の星野さんには遠く及ばないですが、同じくらいの時間が過ぎると私も自分の人生を終えるかもしれないと思うと、何が出来るのかなと考えたりします。

          退職してからもずっと、毎年、年賀状で近況を報告していましたが、来年からはもう出来なくなってしまいましたね。

          星野会頭、本当にお世話なりました。有り難うございました。
          お会いすることが出来たこと、心より感謝しています。

          「出会いが人を育て、別れが人を深める」のであれば、この感謝を何かに変えていかなければと思います。




          問題解決と課題達成

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            先週、豊川商工会議所で職員研修(支援担当者7名)を担当させていただきました。

            内容は「小規模事業者持続化補助金の申請書の書き方について」。 もう5年くらい続く制度なので、関係者の方は、「今更?」と思われるかもしれませんが、今月初めに犬山商工会議所で事業者さん向けセミナーに豊川の職員さんが来てくださっていて、この内容を「うちの職員にも教えてほしい」と呼んでくださいました。

            申請書の書き方は知っているし、支援の経験もあるけど、「もっとよくするために学びたい」というイメージなんだと思います。

            普段は圧倒的に事業者さん向けにセミナーをしているので、職員さんにする時は、事業者さん向けに伝えている内容を話した後で、「私はこう考えてこういう伝えています」といった解説が入る分、ちょっと面倒くさいところもありますが、考え方を理解してもらえたり、共感してもらえるといつもとは違う喜びもあったりします。 以前、愛知県中小企業診断士協会で同業者向けの研修を担当していた時もそんなことを感じた覚えがあります。

            研修自体はまあまあ思ったとおり出来たのではないかと思うのですが、最後に職員さんに感想をお聞きした際に、「申請書作成の初期段階から相談してもらえるようなことが少ない」といったお話がありました。

            これと似たような話しては、「補助金を申請したいというような案件を抱えている事業者さんが無い」という話もよく聞きます。

            私も都市部ほど若い経営者も多いから、地方へ行くほど案件が少なくなるのは仕方ないようなあと思っていました。 また、補助金は無理やり使うものでないと思っていますし、手間が掛かったり、場合によっては資金繰りを悪化させることもあるので、よく考えて利用してほしいと思ってます。

            でも昨年4月から、人口23000人の飛騨市ビジネスサポートセンター(ひだサポ)で経営の相談をしていると、「この事業者さん、今度、補助金使うといいなあ」と思うことがよくあります。そう思うと地方だから案件がないわけではないんじゃないかなと思うようになりました。

            補助金を活用したような支援案件があるかないかは、「問題解決」か、「課題達成」の違いなんだと思います。

            ロジカルシンキング的に言うと、もっと適切な表現があるかもしれませんが、ざっくり言えば、
            「今、これで困っている」というのが「問題解決」。 
            「こうしていきたいので、これをしたい」というのが「課題達成」。

            ひだサポの相談は、必ずしも悩み事や困り事に対応しておらず、世間話のように事業の話が聴けるから、近い将来を考えて、「こうしていきましょうか」という話ができる。そうすると自分には関係ないと思っていた補助金の話も身近になってくるのだと思います。

            質問いただいた職員さんには、このような話をして、これは地域や事業者さんと関わり方をどうするかといった話なんだと思いますとお伝えしました。

            現実的は組織としての取り組み方の話ですし、いろいろな業務を抱えて大変だと思いますが、頭のいい方だったので、何が必要かは理解いただいたように感じました。

            私たち企業支援をしている世界では、「問題はなくても、課題のない会社はない」といった言葉がよく飛び交います(ほんとはたまにですが^^;)。

            現状の困り事、悩み事に対応しているとネタはつきるけど、困っていないように見える人にも、先を見据えると、やったほうがいい事は、私を含めすべての人にあったりしますから^ ^

            今は課題を一緒に考えるのも、課題を考えてもらえる機会を自然につくるのも、私たち支援者の役割のだと思います。

            豊川商工会議所職員の皆様、ありがとうございました。




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