成果はあったはず
今日はこの4年間アドバイザーとして関わらせていただいている
「みのかも定住自立圏つながる事業」の報告会でした。
以前にも紹介させていただいたことがあったと思いますが、
美濃加茂市を中心とした加茂地域の市民団体やグループの
活動の事業化を支援するような事業で、
お金だけの支援じゃなくて定期的に勉強会や相談会もあって、
事業化や組織の自立をサポートしていく事業です。
水田でホンモロコを育てたり、
地元産のらっきょを2年がかりで作って特産品にしようとしている人たちがいたり、
野菜作りを通して外国人と日本人の交流の場を作ろうとする人たち、
過疎地の耕作放棄地で蕎麦づくりに取り組む人たち、
同じく過疎地で月3日だけ加工食品を作り販売して、
地域のお年寄りが買い物が出来る場所を提供したり、
地域の人たちだけに着目したフリーペーパーを作っている人たちなどいろいろです。
一般の会社のように生業という感じではないですし、
大きな利益を生むわけではないですが、
自分たちが地域の将来のためにやりたいと思うことを真摯に取り組んでいます。
そんな皆さんの報告会の中で、
私に感謝の言葉を話してくださった70半ばのおじいさんがいらっしゃいました。
おじいさん曰く、自分は計画や目標とか言うコンサルタントなんて職業の人たちが嫌いで、
あなたの話をなかなか素直に聞けず失礼な態度をとってしまったことがあったかもしれないけど、
3年経ってようやくあなたがあの手この手で我々に伝えていたことがわかるようになってきた。
一番嬉しかったのは、あなたが我々がやってることを見に来てくれたこと。
その時、「○○さん、本当にやりやくなくなったら、いつ止めてもいいんですよ」と2回言われた。
その言葉で肩の力が抜けて、前向きに考えることが出来たって、報告会の場で言われていました。
司会者の方に「伊藤さんから何か」とマイクを渡され、
「計画どおり上手くいかなかったからって失敗だなんて思っていません。
この3年間チャレンジしてきたことが尊いと思いますし、
皆さんの団体としての成果はあったと思います。
こちらこそ、携わらせていただき、ありがとうございました」とお応えしましたが、
私も感極まってしまい言葉になりませんでした。
70半ばの人生の大先輩にあんな事言われたら、誰だって弱いですよねえ…
この事業は、高齢者の方が関わっていることが多くのですが、
行政からお金も出ているし、事業を継続できる仕組みにしていくために、
おじいさん、おばあさんたちには口うるさくて、
怖い存在でいないといけないことも多いののですが、
今日はやってきてよかったと思う日になりました。
「チャンレンジすること自体が尊い」
「上手くいくことばかりでないけど、成果はあったはず」
僕が周りの方に教えていただいたことです。
- 2015.03.08 Sunday
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- 23:15
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- by 伊藤 慎悟
私もコンサルして欲しいです!